【はじめに】
　私が公益社団法人高知青年会議所の門戸を叩いてから今年で６年目を迎えます。６年目を迎えて委員長の職を預かった今、入会当時の自分を振り返ると非常に恥ずかしくなります。私が入会した動機は、あくまでも仕事のためだけであり、自分本位な気持ちでした。しかし、立場も年齢も様々な先輩方が、地域のため、人のため、そして未来のために一丸となって活動している姿を目の当たりにし、強く興味を持った私は段々と活動に参加するようになり、活動を重ねていくうちに何時しか「自分のため」から「まちのため」と目的が変わっていきました。
　青年会議所は、このように価値観を根底から覆す経験や自分自身を大きく成長させる機会を与えてくれる団体であり、「明るい豊かな社会の実現」を果たすために必要な人材となれる団体であることを確信しています。

【新入会員育成】
　私は２０２１年のアカデミー委員会で副委員長の職を務め、新入会員の育成に携わる中で、次年度以降も能動的に動ける人材となるか否かは、当委員会が重要なファクターとなると改めて感じました。新入会員の育成に厳しさは必要不可欠でありますが、入会動機が様々であり、まだ何もわからない新入会員に対し、一方的な押し付けのような指導では、青年会議所の本質が伝わらない事は元より、活動に対して否定的になる危険性もあります。そこで当委員会では、新入会員と徹底的にコミュニケーションを図り、十二分な信頼関係を築き上げ、素直に指導を受け入れられる環境づくりを行います。
　そして新入会員にとって、今後の活動の大きな分水嶺となるのが新入会員事業です。入会間もない新入会員が、初めて顔を合わせるこれからの仲間たちと心を通わせ、地域の課題を見出し、問題の解決に向けて事業を構築していくことは非常に困難であることは明白です。だからこそ、事業達成の暁には新入会員自身が活動の喜びや充実感を覚え、能動的に行動する気持ちが芽生える第一歩になると考えています。当委員会では、委員メンバー全員がこれまでの当会議所の活動などで学んだことを伝え、新入会員が一丸となって事業に取り組めるよう、全力でサポートしていきます。

【高知市民憲章】
　私たちが住み暮らすこの高知市には、高知市民憲章があります。私は当会議所に入会するまで高知市民憲章という言葉しか知りませんでした。活動を通じて高知市民憲章について学んでいくと、時代が変われども市民自ら豊かで明るい市民生活を築き上げることを目的とし、行政、関係各所、そして当会議所の先輩方の弛まぬ努力によって市民憲章運動が継続されていることを知り、感銘を受けると同時に青年会議所活動を体現している代表例であることを知りました。つまり、高知市民憲章について学ぶことは、新入会員、現役会員問わず青年会議所活動を深く知ることに大きく寄与すると言えます。私たちは担当委員会として率先して市民の方々と共に活動を行い、広く伝播していけるように市民憲章運動を推進していきます。